世界の質屋

日本に質屋の文化が広まったのは、遣唐使が中国から伝えたものだという説が有力ですが、実際に、中国での質屋の歴史は1800年以上にもなります。

中華人民共和国になってからは、高利貸しのイメージが強かった質屋商は廃止され、一時期、中国には質屋がない状態がありました。

1987年12月の改革開放政策以降、復活を果たしますが、非常にイメージが悪く、利用するどころか、暖簾をくぐることさえも恥だとされていました。

ところが、中国が経済の過熱とインフレ防止の目的で行った金融引き締め政策で、その状況は一変します。

この政策で融資を受けられなくなった中小企業が、次々と質店を利用し始めたのです。

庶民の金融機関として、これほどふさわしい復活劇もないと言えるでしょう。

質店は、その性質から、中小企業の経営状態などは一切加味せず、借金の有無も関係なく、純粋に質草を見て融資額を決定しますので、銀行で融資を断られたり、審査など待てず、早急に現金が必要な会社を、次々と救ったのです。

中には、経営難の動物園の「象」を質草に、融資をした例もあり(日本では、生き物は質草になりません)その柔軟性と、活用の可能性が、世界中で見直されています。